春日山山麓線沿いで美容室(妹)と住まい(姉家族)で賢く暮らす家

今年1月に相談を受けたときは

  1. 妹の美容室をリフォームで造りたい。
  2. 不安は、建物の老朽化、建物が除雪車や大型トラックで揺れる
  3. 冬寒くって、夏物凄く暑い。
  4. 外に洗濯モノが乾かせない

整理していくと、親が75歳で元気なうち、今後の将来を見据えてどうしたら良いのか?
建物調査をしての最大の問題は、地盤が悪い事と基礎の強度不足
その原因で、建物が揺れる
美容室の収支予測と返済計画を作成して、住宅返済計画を練る
土地は親の会社名義なので、賃貸契約

春日山山麓線に40年も前に購入していたのは、さすが先見の目がある親御さんです。
購入当時、山麓線の道は無く、当時建物が無かったので昔の春日山駅まで見えたです。

限られたスペースの中での住宅&店舗を作るというご依頼をいただき、
将来のライフプランを見据えた、シンプルな暮らしに沿ったプランを提案いたしました。

家具類を一切用意しなくても足りるだけの収納スペースと、
家族それぞれが、それぞれにゆるくつながっています。
寝室もドアのような個室化するのを避け、引き戸にしました。
ゆるくつながる事で、少しの緊張感と守られている感が、  いい感じです。
収納も分散させて、必要な場所に必要な分だけを、配置しました。
そうすると、余計なモノが要らないし買わない(笑)

意外と、買ってきたら、有ったってことありませんか?
それは、見える化しておくと、ムダが無くなります。

リビングルーム

階段を上がったオープンスペースが、この家の中心とも言えるリビングルームです。
キッチン、バスルーム、トイレ、ベッドルーム、そして物干し場など全ての場所につながっています。

キッチン

スタイルとしてはオープンキッチンになっていますが、手元が見えない高さになっているためリビング側からキッチンを意識する事はありませんが顔が見えますので会話が途切れる事がありません。
流しの前には、小物の収納ポケットを (すごく便利とOBのお客さんから言われて)
食器棚は天井まであり、一切の食器、調理器などを露出せずに格納出来るはずです。
調理台の背面には電子レンジなどを置くためのカウンターが充分に用意されています。

ベッドルーム

ベッドルームは4室あります。上の写真の左側2室が子供部屋ですが、一人が独立した場合に備えてこの2室はつなげられるようにもなっています。また夫婦も生活スタイルが異なるため独立しています。

水まわり

水まわりをどう配置するのか苦労しましたが、動線(人の動き)と風の流れを意識して使い勝手も良くなったのではないかと思います。

こだわり

上の写真は2階天井裏に上がる階段で、屋根裏に5畳ほどの収納スペースに上がれるようになっています。
収納だけでなく、生活する上での様々な工夫が取り入れられています。

店 舗

2席のこじんまりとした美容室で、お客様にゆったりくつろいでいただけるよう、落ち着いた雰囲気に仕上げました。
床はテラコッタ風にして掃除しやすさとやらかさを保っています。